令和３年度 第1回倫理講習会・技術講習会を開催しました。
会員の技術向上を図る活動の一環として、中部支部では「倫理講習会・技術講習会」を開催しております。
本年度は、ＷＥＢ配信を主体として第１回目を以下プログラムにて実施いたしました。
【倫理講習】「テレワークにおける課題と事例」
講 師 ： 馬場社会保険労務士事務所 馬場 三紀子氏
【技術講習（水道）】水道事業が抱える課題への取り組み「新しい水道のかたち」
講 師 ： 日本原料株式会社 代表取締役 斎藤 安弘氏
【技術講習（下水道）_1】非開削でのマンホール自立更生工事への挑戦
講 師 ： 日本ジッコウ株式会社 更生開発部 執行役員 井上 敬介氏
【技術講習（下水道）_2】最近のコンクリート防食被覆工法 “BKU工法”
講 師 ： グローバルワークス株式会社 技術開発本部長 太田 義高氏
＊開会に際して、上田直和 中部支部長より挨拶を頂きました。
【倫理講習】「テレワークにおける課題と事例」
テレワークは、優秀な社員の離職防止、コスト削減といったさまざまな理由で、事業継続性の確保のために有効な手段と考えられている。また、ＢＣＰ対策としても有効な活用が可能である。リスクを正確に理解して、生産性の向上のために自社に合った形態を選択することが最も重要となる。
＊講師は、馬場社会保険労務士事務所 馬場三紀子様に御講演頂きました。
＊講演状況
＊講演の終わりに雇用労働相談センターの利用促進についてご案内頂きました。
【技術講習（水道）】水道事業が抱える課題への取り組み「新しい水道のかたち」
日本原料株式会社は、戦後の水道インフラ復興のため「ろ過材」の製造を開始、1939年の創業以来、ろ過材のパイオニアとして国内浄水場、下水処理場三次処理及び民間水処理プラント施設において高いシェアとなっている。また、ろ過材のリサイクル（更生工事）を提唱し、使用中ろ過材の洗浄技術として「シフォン洗浄」を開発し、この技術を応用したろ過材交換不要の浄水装置「シフォンタンク」「モバイルシフォンタンク」を製品化した。特にモバイルシフォンタンクは、自然災害で被災した浄水施設の応急給水で数多く採用されている。このコア技術を核として、昨今の中小規模水道事業が抱える施設の老朽化、原水水質変動、クリプトスポリジウム対策、災害時の断水被害の早期復旧等の課題解決において御講演頂きました。
＊日本原料株式会社 代表取締役 斎藤安弘様に御講演頂きました。
＊講演状況
＊講演会場参加者状況
※今回はＷＥＢ配信を主体として、委員会関係者のみ会場参加となりました。
【技術講習（下水道）_1】非開削でのマンホール自立更生工事への挑戦
［マンホール編］下水道整備の進展にともない、マンホールの施設ストックが膨大となり、施設の老朽化や下水道特有の硫化水素に起因する硫酸腐食等のコンクリート劣化が顕在化しており、その中でも耐荷力が失われたマンホールが増加している。そこで、既設マンホールの残存強度を活かしてマンホールを更生する「ジックボードM工法（マンホール複合更生工法）」と既設マンホールの残存強度を期待せず更正する「ジックボードJ工法（マンホール自立更生工法）」の紹介と合わせて、開削が困難な既設マンホールの残存強度を期待せず更正する「ジックボードJ工法：非開削タイプ（マンホール自立更生工法）」について御講演頂いた。
［マンホール・水処理施設共通編］マンホール更生工法は、管路施設と同様に期待耐用年数50年を求められるケースが多く、水処理施設における、防食被覆工の設計耐用年数は10年を確保できる工法とされてきた。そこで、ライフサイクルコストの低減を目的とし、防食被覆工法の期待耐用年数を50年まで延ばすため防食被覆工法の要求性能である「耐硫酸性」「接着安定性」「遮断性」に対し、50年間の性能を確保できるか検証が行われ、その検証結果について御講演頂いた。
＊日本ジッコウ株式会社 更生開発部執行役員 井上 敬介様に御講演頂きました。
＊講演状況
＊ＷＥＢからの質疑に事務局も大奮闘していました（汗）。
【技術講習（下水道）_2】最近のコンクリート防食被覆工法 “BKU工法”
BKU防食工法はコンクリートと同等程度の強度特性を持ち防食被覆性能である「耐硫酸性」「遮断性」「接着安定性」「耐アルカリ性」に加え「耐摩耗性」を有する硬質塩化ビニル樹脂成型版を使用したシートライ二ング工法となる。本工法は、上下水道施設の新設工事に採用さる「BKU型枠工法」と改修工事等の「BKU成型品型後貼り工法」の二種類がある。両工法とも昭和62年から施工実績を持ち、平成4年には「審査証明書」（発行：日本下水道事業団）を取得している。よって、諸施設の更なる長寿命化を目指し、新たな「BKU防食工法」の開発と、その最新技術につきまして御講演頂いた。
＊グローバルワークス株式会社 技術開発本部長 太田 義高様に御講演頂きました。
＊講演状況
＊ＷＥＢ・会場共に多数の質疑応答がおこなわれ有意義な研修会となりました。
＊閉会に際し、篠永典之 技術委員長より総評・挨拶を頂きました。
編集後記..
はじめてのＷＥＢ配信で大変な苦労で有ったと思います。
事務局の皆様‼ 御疲れ様でした。
